よく、フロントエンド・エンジニアなどHTMLやCSS、javascriptをコーディングする人々から抹殺するべきと言われるIE軍団。2014年現在、普通の一般サイトのデータを提示して、残念ながらまだまだ終わらないということをアピールしておきます。

IE6、7、8の何が問題なのか？

ゲームボーイで無理やり3DSのゲームが遊べてしまう、という例でクライアントに説明するケースが多いです。 この場合の問題点として、

• カラー表示ができない
• 3Dなんてもってのほか
• 画面が小さい、下の画面がない、解像度が低いので画面全体が入らない
• 無線通信に対応してないので、ポケモンで交換ができない
• 負荷で落ちる

というような例が挙げられます。
これをIE軍団に当てはめてみますと、

• CSS3が表示できない、透過png問題
• HTML5・javascriptがうまく動作しない
• CSSのバグ、min-widthなどに対応していない
• WebSocketなどの最新技術に対応していない
• 対応させても重くなりやすい

だいたいこんなかんじになるような気がします。 Chromeなどのモダンブラウザでは表示されるのに、若干おかしくなってつまるのがIEたちです。

IE6、7、8は死んだのか？

XPのサポートが切れる切れると喜んでる開発者さんたちも多いと思うのですが、わたし的にはまだ終われねえなーと思う所存でございます。

ファッションサイトの例

震災から約3年更新してないファッションサイトの例。（そろそろ更新します。。） 月約2万人～3万人ユニークユーザーです。

[caption width="965" id="attachment_179" align="alignnone"] ファッションサイトの12月データ。UUは18,867でした。ユーザー層は男のほうが多め。[/caption]

海外情報サイトの例

震災から約3年更新してない海外情報サイトの例。（そろそろ更新します。。） 月約2万人～3万人ユニークユーザーです。 [caption width="965" id="attachment_179" align="alignnone"] 海外情報のサイト12月データ。UUは19,680でした。ユーザー層は男のほうが多め。[/caption]

なんということでしょう。IE10の次に多いのはIE8です！IE8ユーザーは2万人ぐらいいたら2％もいる！！

なんだかんだで企業サイトは対策しておきましょう

例えばIE6で1日1人しか来ないサイトでも、365日あるので365人来るかもしれません。
コンバージョンレートが1％だとして、年で3人増えるのであればやらないわけにはいかないのでしょうか。
私じゃないデザイナーから上がってきたデザイン上しょうがないもの以外は、私は全部一応対応しています。

しょうがないものの例

• 透化png使いまくらなくてはいけなくてIE6だと死ぬもの
• position軍団で指定しまくらないといけないもの
• パララックスなどの比較的重いサイト
• アニメーション過多なサイト

プログレッシブ・エンハンスメントという考え方

何をどう頑張っても、IE6、7、8を使うユーザーはPCが壊れない限り使い続けるので、あと5～10年ぐらいはプログレッシブ・エンハンスメントという考え方でサイトを構築していくことになるのではないでしょうか。

プログレッシブ・エンハンスメントとは、モダンブラウザには角丸にして、古いブラウザだと角が四角いとかそんな感じで、中身さえ変わんなければ見る人はそんなに気にしないよとっいったような考え方です。（多分）

実際の所

[caption width="965" id="attachment_201" align="alignnone"]

ファッションサイトのブラウザ比率[/caption]

[caption width="965" id="attachment_200" align="alignnone"]

海外情報サイトのブラウザ比率[/caption]

スマホファースト時代到来！！！！＼(^o^)／
IE6とかに対応しておいてスマホには対応してないサイトはもう終わり。
私が運用しているサイトの全てが半分以上スマホなので対応してないと本当にヤバイ。 IE向けより先に今からでもスマホの対応しておくべきでしょう。

まとめ

わたしがこの記事を書くに至ったきっかけは、うちの父に新しいPCを買ってやっても使わず古いXPでインターネットやらゲームばっかしてるからです。多分、今でもXP使ってる人々はこんな感じのケースが多いはず。そういう人に何してもほぼ無駄なんだと実感したので、PCが壊れるまで待ちましょう。